「ありのままの自分を生きる」を実現する

普及活動の背景

ふれあい囲碁を普及する背景

  • 閉塞感を解消する
     モノは豊かになったけれど、心は貧しくなった。現代社会はつい最近まで、このように表現されていました。しかし、21世紀に入り、豊かなはずの物質文明さえ、危うくなってきています。
    現代社会の閉塞感を解消するふれあい囲碁
     若い世代の目の輝きが失われ、超高齢化をただただ恐れる現代社会の閉塞感を、何とかして解消したい。そのための手段として、ふれあい囲碁は開発されました。
     
  • 何が足りないのか
     現代社会には何が不足しているのでしょうか。プログラムを構築するうえで最も重要なポイントになったのは、現代人には何が不足し、何が多すぎるのかを具体的に描き出すことでした。そして、長い年月をかけて絞り込んだ結論は、「現代人は快楽(楽しいこと)を求めすぎて疲れきっている。いま必要なのは安らぎである」ということでした。
      
  • 迷路に入り込む社会福祉 
     子育てや、障害者・高齢者の支援に共通する考え方があります。それは、「支援するためには、楽しいことをすれば良い」という考え方です。そのため、どの分野でもレクリエーションが重要視されています。ところが、これが固定観念となり、かえって社会福祉は迷路に入り込んでいるように見えます。
     レクリエーションは、「レジャー」や「余暇」とも言われます。これは、もともと元気な人が、日々のストレスを発散し、気分をリフレッシュさせる目的で活用するものです。
     逆に、自力でストレスが発散できないがために気持ちが落ち込んでいたり、身体が弱っている人には、楽しむことより、むしろ安らぎが必要なのです。(レクリエーションがかえってストレスの要因にもなります)
      
  • 黎明期の反省
     ふれあい囲碁の活動には黎明期があります。1994年に始まった先駆的な活動では、石取りゲームをレクリエーションとして使う方法が中心でした。だれでも楽しめる囲碁ゲームとして、マスメディアにも大きく紹介されました。
     ところが、しばらく定点観測していると、真実が見えてきました。初めは大変盛り上がって、こどもも高齢者も劇的に元気になったように見えました。ところが、大半の参加者にとって、それはあくまで一時的なもので、日常生活そのものが変わることはなかったのです。
     それどころか、無理をして石取りゲームに参加し、笑いたくないのに笑っていた人さえいました。黎明期の活動は、結果的に「楽しむこと」を参加者に押しつけていたのかもしれません。
     では、どうすれば参加者の心も体も本当の意味で元気になるのか。私たちは、新しい発想のコミュニケーションプログラムを目指しました。
  • 「楽しませる」発想を捨てる
     思い切って、「楽しませる」という発想を捨てました。具体的には、ゲームの進行にあたり、楽しく参加してもらうよう誘導する言葉やゼスチャーをすべて削り取り、むしろ感情を波立たせないようにしてみました。
     すると、会場は盛り上がることなく、静かに淡々とゲームが進行します。そのあと、驚くような結果が待っていました。参加者一人ひとりの表情が、穏やかな微笑み、自然な笑顔に変わっていきました。
     もちろん、杖を手放せなかった高齢者が自力歩行する劇的な場面も時折ありましたが、それ以上に、参加者の日常生活に変化が現れ始めたのです。
     たとえば学校では、友だちができず一人ぽっちでいたこどもが、積極的にクラスメイトに話しかけて遊ぶようになりました。高齢者施設では、ひざが痛むために歩くのが億劫で、いつもおしっこを我慢して漏らしている方が、何も問題がなかったようにトイレに行くようになりました。そんな報告が寄せられるようになったのです。
  • 穏やかな微笑みがエネルギーを呼び込む
     不安や緊張感から解放されたとき、人は穏やかな微笑みを見せてくれます。その場にいる人たちが穏やかに微笑むと、その場の空気がとても心地良いものに変化します。
     そのとき、私たちの周囲にある自然のエネルギーが、私たち一人ひとりの身体にに注がれているのかもしれません。あるいは、参加者の相互作用によって、お互いのエネルギーを増幅させているのかもしれません。
     私たちの身体にエネルギーが満ちれば、意欲が増し、頭も身体も動き出します。ふれあい囲碁の現場がそのことを示しています。
     

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